多賀城市の空き家売却成功事例|残置物そのまま・費用ゼロから始まったリアルな売却ストーリー

「このままでは近所に迷惑がかかる」一本の相談から始まった

ある日、当社に一本の電話が入りました。
ご連絡いただいたのは、多賀城市内の戸建住宅を管理している成年後見人の方でした。

「空き家になって何年も経ってしまっていて、このままでは近隣の方に迷惑がかかってしまうので、早く売却したいんです」

声からは、焦りと責任感の強さが伝わってきました。
所有者ご本人ではなく後見人という立場だからこそ、「これ以上放置できない」という思いがあったのだと思います。

その場で日程を調整し、すぐに現地確認へ向かうことになりました。

現地で目にしたのは「典型的な放置空き家」の姿

現地に到着したとき、まず目に入ったのは、手入れされていない庭と、どこか疲れた印象の建物でした。

外から見ただけでも、長い間人の出入りがなかったことが分かります。

玄関を開けて中に入ると、状況はさらに深刻でした。

室内には生活していた当時のままの家財道具が残されており、家具や日用品がそのままの状態で積み重なっていました。整理もされておらず、時間が止まったような空間です。

床や壁には劣化が見られ、空気もどこか重く感じます。
正直に言えば、「このままでは住めない状態」でした。

売主様の本音|「できればすぐに手放したい」

後見人の方と現地でお話をさせていただく中で、強く感じたのは「とにかく早く手放したい」という思いでした。

このまま放置してしまえば、

建物はさらに傷み、
近隣からの印象も悪くなり、
いつトラブルが起きてもおかしくない状態になる。

そのことを誰よりも理解されていました。

ただ一方で、現実的な問題もありました。

「本当は片付けたり修理したりしたほうがいいのは分かっているんですが、そこにお金をかける余裕がないんです」

この言葉が、今回の案件の難しさを象徴していました。

通常の売却ができないという現実

不動産の売却というと、多くの方が「きれいにしてから売るもの」と考えます。
確かにそれができれば理想ですし、売れやすくなるのも事実です。

しかし今回のケースでは、その前提が成り立ちませんでした。

残置物の撤去費用、清掃費、修繕費…。
どれを取っても簡単に出せる金額ではありません。

仮に費用をかけたとしても、売却価格とのバランスが取れるかどうかも分からない状況でした。

つまり、「整えてから売る」という選択肢は現実的ではなかったのです。

方針転換|「このまま売る」という決断

そこで当社からご提案したのが、「現況のまま売却する」という方法でした。

残置物もそのまま、修繕もせず、今の状態で購入していただける方を探すという選択です。

最初は少し驚かれていましたが、状況を丁寧に説明する中で、「それで売れる可能性があるならお願いしたい」とご判断いただきました。

ここが今回の大きな分岐点でした。

誰に売るかを変えたことで見えた可能性

一般の住宅購入者ではなく、

「手を加えることを前提に物件を探している人」
「価格次第で検討したい投資家」

といった層に向けて販売を進めることにしました。

当社には、空き家や再生物件に興味を持つ購入希望者のネットワークがあります。
今回もその中から条件に合う方へ情報を共有し、反応を見ていきました。

すると、数件の問い合わせが入りました。

その中には、「この状態でも問題ない」と言ってくださる方もいらっしゃいました。

交渉と価格のバランス

もちろん、すぐに決まるわけではありません。
買主側にとっては、購入後の手間や費用がかかるため、その分価格にはシビアになります。

一方で売主様にも、「できるだけマイナスにならない形で売却したい」というご希望があります。

このバランスをどう取るかが、実務として最も重要な部分でした。

最終的には、双方が納得できる条件で合意に至り、売買契約を締結することができました。

売却成立後にいただいた言葉

契約が完了したあと、後見人の方からこう言っていただきました。

「正直、この状態では売れないと思っていました。本当に助かりました」

この一言が、今回のすべてを物語っていると感じました。

空き家は、「どうにもならない」と思った瞬間に動きが止まってしまいます。
しかし実際には、方法を変えれば道は開けることが多いのです。

空き家は時間とともに確実に難しくなる

今回の物件も、もしさらに数年放置されていたら、状況はもっと厳しくなっていた可能性があります。

建物の劣化は進み、
解体以外の選択肢がなくなり、
費用負担がさらに増えていたかもしれません。

空き家は、時間が経てば自然に解決するものではありません。
むしろ、時間が経つほど選択肢は減っていきます。

今回の多賀城市のケースは、

「残置物がある」
「状態が悪い」
「費用が出せない」

という、いわば不動産売却の中でも難易度の高い条件がそろった案件でした。

それでも売却できた理由は、「現実に合わせて方法を変えたこと」にあります。

完璧な状態にしてから売る必要はありません。
そのままでも売れる方法は必ずあります。

空き家で悩んでいる方へ

もし今、

売れるか分からない
手をつけられない
費用がかけられない

と感じている空き家があるのであれば、まずは一度ご相談ください。

今回のように、状況に合わせて最適な方法を見つけることで、解決できる可能性は十分にあります。

「どうにもならない」と思っている状態こそ、最初の一歩を踏み出すタイミングです。

※購入した方はリフォームを行ない賃貸物件として運用して当社で募集、管理をさせて頂いています。

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売るか決まっていなくても大丈夫