

ご相談の経緯
今回ご相談いただいたのは、塩竈市港町にある3階建ての店舗付き住宅です。
建物は、1階部分を店舗、上階部分を住居として長年使用してきましたが、親御様が施設へ入所されたことにより、住む人がいなくなりました。その後、お客様が相続されたものの、ご自身で住む予定や店舗を再開する予定はなく、今後どのようにすればよいか分からないとのことで、当社へご相談いただきました。
建物は築年数が経過しており、外壁や室内、住宅設備などには経年による傷みが見られました。1階の店舗部分には、営業当時に使用していた冷蔵設備や陳列設備などが残され、上階にも和室や台所などが当時のまま残っている状態でした。
お客様は、古い店舗付き住宅でも売却できるのか、設備や荷物をすべて処分しなければならないのか、売却前にリフォームや解体が必要なのかと不安を感じておられました。また、使用しない建物を所有し続けることで、固定資産税や維持管理の負担が続くことも心配されていました。
建物の状態とご希望を確認
ご相談を受け、まずは相続の状況や建物の使用状況、お客様が今後どのようにしたいと考えているのかを丁寧にお伺いしました。
お客様のご希望は、できるだけ費用や手間をかけず、使う予定のない建物を手放したいというものでした。
そこで当社では、最初から解体や大規模なリフォームを勧めるのではなく、まず現地を確認しました。建物内には古い設備が残り、修繕が必要と考えられる部分もありましたが、店舗付き住宅としての特徴を生かせる可能性もありました。
1階部分は、店舗のほか、事務所や倉庫、作業スペースなどへの活用が考えられます。上階には居住スペースがあるため、事業を行いながら同じ建物で生活したい方にも検討していただける物件でした。
現況のまま売却する方法をご提案
3階建ての建物を解体する場合、解体費用に加えて、店舗内に残された設備や荷物の撤去費用も必要になります。また、リフォームを行っても、購入者が希望する用途や内装と合わない可能性があります。
そのため当社からは、売却前に大きな費用をかけるのではなく、建物や店舗設備を残した現況のままで売却を進める方法をご提案しました。
販売にあたっては、建物の古さだけではなく、店舗と住居が一体となっている点や、さまざまな用途に活用できる可能性を整理しました。同時に、建物や設備には経年劣化があり、修繕や改修が必要になる可能性についても購入希望者へ丁寧に説明しました。
古い建物の売却では、良い部分だけを伝えるのではなく、現在の状態や注意点も正確に伝えることが大切です。建物を実際に確認していただき、状態を理解したうえで検討してもらうことで、引き渡し後の認識の違いを防ぎました。
また、内覧の日程調整や購入希望者への説明などは、可能な限り当社が窓口となって対応しました。相続不動産の売却に必要な書類や手続きについても整理し、お客様が何度も現地へ足を運ばなくても進められるようサポートしました。
お客様の負担を抑えて解決
販売活動の結果、店舗付き住宅としての特徴や建物の状態をご理解いただける購入希望者と話を進めることができました。
残されていた店舗設備や建物の修繕についても、売主様と購入希望者の負担範囲を整理し、現況を基本とした条件で売却を進めました。そのため、お客様が売却前に大規模なリフォームや建物の解体を行う必要はなく、先に多額の費用を負担することなく手放すことができました。
お客様は当初、「古い店舗付き住宅なので売却は難しいのではないか」「解体しなければならないのではないか」と心配されていました。しかし、建物をすぐに取り壊すのではなく、店舗付き住宅としての活用方法を考え、現在の状態を正しく伝えることで解決につなげることができました。
親御様の施設入所をきっかけに使われなくなり、相続後の管理に困っていた建物でしたが、お客様の「できるだけ費用と手間をかけずに手放したい」というご希望に沿った形で、売却をお手伝いすることができました。







アスリー君親御様が施設へ入所した後の住宅は、空き家期間が長くなるほど管理や維持費の負担が増えてしまいます。店舗付き住宅や古い建物でも売却できるケースは多いため、「難しい物件かも」と思っても、まずはお気軽にご相談ください。
